リーデル ワイングラス

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リーデルのワイングラスについて

リーデルのロゴについて

Riedelの商標は、19世紀末アール・ヌーヴォーの時代にさかのぼり、1980年から1925年までの間、ボヘミア地方で作られたリーデル社のガラス製品に使用されていたものです。1996年、リーデル社の創立240周年を記念して、すべて手吹きハンドメイドの製品に、Riedel(筆記体)の商標が刻印されました。現在、オーストリアのリーデル社で作られるすべてのハンドメイド製品の台座には、このサインが刻印されています。このサインは、リーデル社の熟練した職人の手によって作られた証でもあります。(マシンメイドによる製品にはRIEDEL(ブロック体)のマークが刻印されています。)リーデルグラスの王朝は、代々引き継がれてきたガラス職人達の想像力豊かな情熱のもとに成り立っています。その歴史は1756年ボヘミアに始まり、今日の統合されたヨーロッパにまで脈々と受け継がれています。そして、この職人達の傑作はヨーロッパにおける歴史的な場面を数多く飾ってきました。

リーデルの刻印

豊富なバリエーション

リーデル社の製品は、ワインをはじめとする世界各地の代表的なアルコール飲料が主役になってデザインされ、豊富なグラスバリエーションを誇ります。グラスの形状だけでなく、製法や素材、価格帯の違いにより、さまざまなシリーズとしてラインナップされています。

リーデルの基本理念

リーデル社9代目当主クラウス・リーデルは、グラス形状がアルコール飲料を飲むときの喜びや知覚に影響することを認識した歴史上初めての人物です。機能的な脚付きワイングラスを開発し、ワインの世界に新たな一石を投じました。彼は40年前、同じワインでも異なるグラスで飲むと味わいが変わることに気づき、ワインをより楽しむことができるグラスを作り出したのです。
この「ワインの個性に合わせた脚付きグラス」とうい革新的なコンセプトは、10代目当主ゲオルグ・リーデルに引き継がれ、大いなる飛躍を遂げます。彼は、科学的な見地からこのコンセプトを突き詰め、香りや味わいといったワインの持つ”メッセージ”の伝わり方は、グラスの形状により、よくも悪くも変化することをつきとめ、正しいグラスの選択がワインをフレーバーをより発展させることを発見しました。ワインのメッセージを人間が正確に感じ取れるかどうかは、グラスにその責任があることを証明したのです。これは「飲み物の個性がグラス形状を決定する」というリーデル社の基本理念になりました。このような2世代にわたる発見と功績が、リーデル社の美食向けグラスのデザインに反映されています。

ソムリエ

「機能的に、かつワインを楽しむために最高のグラスを選ぶなら、オーストリアのリーデル社製のものである。極上のワインを味わう時の、このグラスの素晴らしさは計り知れないものがある。リーデルグラスが他のものといかに異なるかを十分に語り尽くすことは、私にはできない。」
(ロバート・M・パーカー・Jr)「ザ・ワイン・アドヴォケイト」誌より

クラウス・ヨーザフ・リーデルこそ、ワインのブーケ、味わい、バランス、さらには余韻が、グラスの形状に影響されることを認識した最初のデザイナーです。彼は50年前に、それぞれのワインやスピリッツの個性を引き出すような、脚付きグラスを飾るという先駆的な仕事にとりかかり、1950年代の終わりに、その時代としてはデザイン革命となった画期的なグラスの製造を開始しました。これらのグラスは、極めて薄く作られており、装飾がまったく無く、デザインの原点に立ち返ったシンプルなものでした。クラウスは、経験豊富なテイスターとともに、テイスティングを重ねた結果、これらシンプルなグラスに注がれたワインは、より深みを増し、他のグラスよりも、優れたバランスになることを確認しました。こうしてクラウスは、機能的で、かつ美しい、ワイングラスの基礎を固めることに成功したのです。それはバウハウスのデザインの原則である「形は機能を伴う」に従ったものでした。

1961年、リーデル社のカタログに、ワインの種類に合わせて、大きさ、形状の異なるワイングラスシリーズの第一弾が掲載され、革新的なコンセプトが発表されました。それまでのワイングラスは、同じボウル形状でサイズだけが異なるものしかなく、これらの製品は業界内に大きな驚きを与えました。このコンセプトは、1973年にソムリエシリーズとして結実し、世界中の人々に認められ実証されました。こうしてワインを大いなる喜びに変えるグラスが誕生したのです。ブドウにマッチするよう、微妙にチューニングされたワインの親友。この魅惑的で他に類を見ない体験を、皆様にも味わっていただきたいのです。リーデルグラスの素晴らしさは、ワインライターやワインメーカー、あるいはワインのエキスパートでなくても知ることができるのです。

形状を決めるのは飲み物の個性

グラス形状の開発におけるリーデル社の信念は、「デザインの発想は製図板の上で生まれるのではなく、世界中の偉大な舌を持つ人々の協力のもとに、試行錯誤を繰り返し形作られていく」というものです。
ワインに興味をもつ人は、ワインの色、香り、味わいばかりを気にして、ワインのメッセージを伝える道具であるグラスにはあまり注意を払いません。リーデル社は、何年もかけて。グラスの形状がなぜアルコール飲料の香りや味わいに影響を及ぼすのか。科学的に解き明かしてきました。
きっかけはワインを楽しんでいるときでした。同じワインを異なるグラスで飲んでみるとまったく違った味わいになってしまうことに気がついたのです。あまりに違う味なので、経験豊富なワイン専門家でさえ、別のワインを飲んでいると信じたほどでした。
基本的なワインの風味は、ブドウ品種の個性である果実味、酸味、タンニン、アルコールの力関係により決定されます。クラウスは、この発見から、この4つの要素をバランスよくコントロールするグラス形状を作りだすことに成功しました。「グラスの大きさや形状により、ワインの風味は良くも悪くも変化する」という複雑な仕組みを認識し始めたのです。

ブーケ

香りの善し悪しやその強さは、ワインの個性ばかりでなく、ワインとグラス形状との相性によっても決まります。また、一定の幅の温度でのみ、香りは本来の広がりをもたらします。低い温度だと香りは弱められ、一方、高い温度ではアルコールばかりが強調されます。グラスの形が本来の機能を発揮するためには、ワインが適切な温度で、適当な量(赤ワイン約120〜150cc、白ワイン約90cc)が注がれることが重要です。ワインは注がれるとただちに蒸発し始め、香りはその密度や重さに応じ、幾層にもグラスの中を満たしていきます。したがって、グラスの大きさと形状は、ブドウ品種の典型的なアロマに合わせて調整されるべきなのです。
最も軽く、弱いアロマは花や果実の残り香で、これらの香りはグラスの縁まで立ち昇ります。また、青っぽい植物的な香りや、土っぽいミネラルの要素はグラスの中間を満たします。木やアルコールなどの最も重いアロマは、グラスの底に留まります。様々なアロマはグラスを回すことでさらに蒸発し、集中度が高まります。しかし、異なる香りの要素が互いに混ざり合うことはありません。ですから、同じワインでも、あるグラスでは果実の香りがしたり、別のグラスでは青い植物的な香りがしたりするのです。
ブラインド・テイスティングの際、経験豊富なテイスターは、サンプルの生産地やブドウ品種を特定するのに、自分の舌よりも嗅覚を頼りにします。容量が750ccを超えるような非常に大きなグラスなら、鼻を覆うことができ、ブーケの層を通して様々な香りを識別することが容易になります。表面の果実の層から底部の土っぽい香りやアルコールの香りまで嗅ぐことができるのです。

味わい

味の好みは人により様々です。個人の嗜好を超越した厳格なルールを押し付けることなど誰にもできません。しかし、なんらかの大切なガイドラインを示すことはできます。私たちの提案に対するワイン愛好家の反応は、長年にわたって圧倒的に肯定的です。
人は、日常生活の中で、頭や手足を無意識のうちに動かしています。グラスでワインを飲む時も例外ではありません。グラスの形状によって、ワインをこぼさないように、頭は自然に傾けられます。口の広がったグラスでワインを飲もうとすると頭は前方に傾き、一方、口のすぼまったグラスで飲むときは、液体を流し込もうとして、頭は後方に傾けられます。この動きが、ワインを舌の異なる「味覚ゾーン」へと導くのです。
フレーバーは飲み物を口に含んだ後でしか感じられないものですから、喉の渇きを癒すためにゴクゴクと飲み干したのでは、グラスの持つ効果は台無しになってしまいます。アルコール飲料は度数の強さに応じて、少しづつ口に含まなければなりません。そうすることで、飲み物の流れはコントロールされ、舌の適切な部分へと導かれます。味覚の神経信号は秒速400mの速度で脳に伝達され、はっきりとした第一印象が残ります。多くの場合、甘い果実のフレーバーよりも、酸味の要素が舌を覆ってしまうと、私たちはがっかりとしてしまいます。こうしたことが起こると、グラスの形状が不適切であったことよりも、ワインそのもののせいにしがちです。これはまさに、グラスがワインのメッセージを誤って伝えてしまった例なのです。
あらゆるワインが、それぞれ固有の品質を合わせ持っています。ブドウ品種や栽培された気候や土俵に基づいた、果実味、酸味、ミネラル、タンニン、アルコールなどです。リーデル社のグラスは、この個性を存分に引き出せるよう、ワインを鼻孔や口中へと導くことができます。
グラスは、ワインの印象を決定する大きな役割を担っており、それはボウル部分のデザインが大きく影響しているのです。

グラスデザインの基本

グラスは、ワインの持つ様々な要素を調和するようにデザインされるべきであり、その欠点を強調してはいけません。リーデル社はいつでも、ワイングラスの個性、香り、味、外観をすべて引き出す道具としてとらえています。異なるブドウ品種や個々のわいんの微妙な特質を十分楽しむためには、目的に応じた形状のグラスを使うことが重要です。グラスの形状はブーケの善し悪しや強さ、それにワインの流れ方に影響します。ワインが舌のどこに触れるかは、グラスの形状、大きさ、グラスの縁の直径、クリスタルの厚み、そしてその仕上げ(エッジがカットされて磨かれたものか、あるいは丸めて強化されたものか)によりコントロールされます。ワイングラスを唇に当てた途端、舌の味蕾はワインを味わうための準備に入ります。ワインの流れは、舌の適切な味覚のゾーンに導かれ、その結果、異なる味わいを感じ取ることができます。ひとたびワインが舌に触れれば、温度、舌触り、味、の3つのメッセージが同時に伝えられるのです。

形状

リーデルの基本方針として、飲み物の個性が形状を決めます。

サイズ

グラスの大きさは、香りの善し悪しや強さに影響を及ぼすので重要です。グラス内の空間は、ワインやスピリッツの個性に応じて決められなければなりません。赤ワインなら大きなグラス、白ワインなら中くらいのもの。スピリッツを飲む場合に小さめのグラスが要求されるのは、アルコールを強調することなく、果実の風味を引き立たせるためです。

ワインを注ぐ分量

グラスになみなみと注いではいけません。赤ワインの場合で約120〜150cc、白ワインなら約90cc、スピリッツで約30ccが適量です。

主なブドウ品種とワインについて

ブドウから得られる香り

ワインの香りはブドウから直接引き出されます。早飲みワインの場合、瓶詰め直後はもっぱらブドウ本来の香りが主導権を握ります。果実の香りは熟成が進むにつれて脇役に回るか、熟成して生じたアロマを補う存在となります。

瓶熟成から得られる香り

長い時間をかけて瓶内で熟成が進んでいくに従い、あらたな香りが生まれ、熟成したワインの香りが深まっていきます。ワインとしてのピークを迎えると、成熟したアロマが主導権を握りますが、最終的にはワインに”枯れた”印象を与えます。ワインの中にはうまく熟成せず、若いうちに飲んだ方がおいしいものもあります。

醸造過程から得られる香り

スチールタンク、木樽、バリック(小ぶりの木樽)を使うかによって、ワインの香りは大きく左右します。また、タンクや樽を使う頻度やトースティング(木樽を火にくべて焼くこと)の度合いによって、バニラ香からカラメル香までの香りが加わるでしょう。さらに、酵母菌細胞をかき回す工程(バトナージュ)によって、イースト香やバター香が生じるでしょう。このように、醸造の過程で生じる香りは、飲み頃のワインでは香りの脇役にも、また主役にもなります。

ワイン・テイスティングの手順

1.ワインを目で見る

グラスに少量のワインを注ぎ、前方へ45度グラスを傾け、白色の平らな背景にグラスをかざしてワインを観察します。この段階では色のほか、ワインの外見についても評価します。

2.ワインの香りを知る

落ち着いたワインをテイスティングしていて最初に感じるのは、ワインから立ち上がる揮発香です。軽く香りをかいだ時の印象で、酸化、酢酸、コルク臭など、ワインに問題があるかどうかがわかります(問題のあるワインは不快な香りがします)。グラスと鼻の間の距離を変えて、香りがどう変わるか調べてみます。

3.ワイングラスを回し、もう一度香りをかぐ

手首を使ってワイングラスをリズミカル、かつ静かに回します。こうすることによって揮発香が消えていき、ワイン本来の香りを構成する要素が把握できます。グラスを回すことで、ひとつ前の段階ではかすかに感じられた香りが部分的に表面化してきます。

4.ワインの味を利く

ワインをひと口飲み、しばらく口の中で味を確かめます。ワインを飲んだ瞬間に感じた印象、口あたり、フィニッシュを確認するようにして味わいます。味の印象を深く知るために、ワインを口の中で転がしたり(タンニンが突出してきます)、唇をかすかに開いて空気を含ませてもかまいません(閉じていたアロマが開きます)。ワインの香りを確認する際、ここでもアロマホイールが活躍するでしょう。複数のワインをテイスティングする際には、口に含んだワインは飲み込まずに吐き捨てます(酔いのせいでテイスティング能力に悪い影響が出ずに済みます)。少量の水を飲めば、口の中からワインの要素が消えます。口の中の感覚が大きく左右されるので、テイスティングのときにはパンを食べないでください。

5.飲み終わった後のグラスの匂い

飲み終わった後のグラスから立ち上がるあらたなアロマの骨格から、ワインを飲んでいる時には気付かなかった情報が読み取れます。そんなはずはないと思われたなら、手順2に戻ってテイスティングをやり直してみてください。

THE HISTORY OF RIEDEL

リーデル社のグラス製造の伝統は、リーデル家の10世代にわたって受け継がれています。芸術家、科学者、実業家、改革者。グラス製造における芸術的かつ科学的な分野で、それぞれの世代が貢献してきました。
第2次世界大戦後、それまでチェコスロバキアにあったリーデルのグラス工場は、共産主義体制によって接収、国有化され、9代当主クラウス・J・リーデルは、オーストリアで再起をかけることを余儀なくされました。
1956年、彼は父ワルターとともに、チロルにある今日の工場を手に入れます。これを機にクラウスは、それまでの色付きの華やかなグラスではなく、機能的な脚付きグラスの制作に注力したのです。あっと言わせるような、新鮮でオリジナリティに溢れた彼のデザインは、数々の栄誉に輝き、今では世界中の美術館や博物館で展示、蒐集されています。ワインの香りや味わいが、グラスの大きさや形状に左右されることを始めて明かした人物こそ、ほかならぬクラウス・ヨーゼフ・リーデルなのです。1960年代にはソムリエシリーズの開発に成功し、以来、このシリーズはワイングラスの品質基準と見なされるようになりました。今日、ソムリエシリーズは、ワインやスピリットの個性に合わせた20種類を超えるデザインが発表されています。これらのグラスは、液体の流れが舌の正しい”味覚ゾーン”に導かれるようにデザインされており、完璧に調和のとれた味わいが体験できるのです。この輝かしい革新的な功績は、ワイン愛好家に新境地を切り開くこととなりました。

クラウスの息子であり、リーデル社の現社長、ゲオルグ・リーデルは、このコンセプトを突き詰め、ソムリエシリーズのデザインを踏襲した様々な価格帯の製品を開発しました。ゲオルグは、複雑に絡み合ったブドウ品種とグラス形状の科学的な関係を解明するため、世界中のワインメーカーやエキスパートたちとワークショップやテイスティングを繰り返しています。
つまり、リーデルのグラスは、コンピュータによって作り出されるわけではないのです。こうしたゲオルグの功績は、「ワイン・スペクテーター」誌において「ワインに一生を捧げるグラスメーカー」と称され、1996年には、イギリスのワイン専門誌「デカンター」によって「マン・オブ・ザ・イヤー」に最年少で選ばれました。ドイツ語圏の人物で、かつワイン業界以外での受賞は、彼が初めてでした。また、2004年にドイツのナハトマンとシュピゲラウを合併し、ヨーロッパの大手高級ガラスメーカーの一員として”Riedel Glass Works(リーデル・グラス・ワークス)”傘下で、現在3つのブランド(リーデル、ナハトマン、シュピゲラウ)を開催しています。

11代目のマキシミリアン・J・リーデル(1977年生まれ)は、1997年よりリーデル社の経営に積極的に参加しています。2004年12月には、クリスタル・オブ・アメリカのCEOに任命され、北米市場全体の管理を行っています。また、ワインをもっとカジュアルに身近なものにしたワインタンブラー「リーデル・オー」(ステムなしワイングラス)を開発し、リーデル社に大きく貢献。マキシミリアン・リーデルの参画後、リーデルの北米ビジネスは、飛躍的に成長し、過去に類を見ない成功を遂げています。

 

 

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